ラテンはきつい

何度も書いているが、私のラテンは本当にひどい。

本当に、明確にひどいのだと思う。

ラテンのあと同じ人にスタンダードを見せると、「スタンダードの方が踊れるね」と励まされる。

一人ではない。覚えているだけでも、同じセリフを五人には言われた。

はじめのうちは「やった！スタンダードほめられた！」と思っていたのね。

でもこうまで言われると猜疑心が芽生えてくる。

半年だ。半年間ラテン、というかもうルンバ。ルンバを習い続けている。

だからスタンダードの踊り方は忘れてきている。久しぶりにタンゴ組んだら足開くなって注意された。完全に忘れてました。すんません。

なのにスタンダードの方がいいと言われる。なんで？

もしかして…私のラテンっていつまでたってもうまくならないのでは？

人生ってたまにこういうことあるね。

必死にやってるときは報われず、やらなくなったらうまくいったりするの。

理不尽きわまりない。

という愚痴は置いておいて、まじめにこの不思議現象について考えると、やはりラテンを練習するとスタンダードも上達するのではないだろうか。

どういう仕組みかはよくわからないが、おそらくラテンの方が私にとってきついことが多いからだろう。

ラテンの何がきついって、まずまっすぐ立つこと。

なぜこれが困難か？靴のせいである。

モダンシューズはパンプス。足が覆われる面積が多く、履いていても安定性がある。つま先も出てないから踏まれてもまあ平気。

対してラテンシューズ、あれはサンダルだ。

足の甲と足首にベルトがあるだけ。しかもヒールは７センチが標準。

７センチってどういう状態かわかる？ほぼつま先立ちよ。あんなんでどうバランス取れと？

それでもって踏まれるとイッタイんだなこれが。特にメンズの踵でつま先踏まれたときにゃ相手にキレかける程度には。

だってほぼ素足よ？どう考えても痛い。なんであんな靴でダンスしてんの？頭おかしい。

そして、まっすぐ歩くこと。

いつまでたっても直線上を歩けない。常に綱渡りしているようにふらついている。

それを見てみんな笑う。笑うな～～～！！（泣）

さすがの私もモダンシューズならまっすぐ歩けますよ。靴がいかんのです靴が！！

それから、回転。

スタンダードは二人で回ればいいが、ラテンは一人で回らねばならない。

パートナーが一生懸命目を回してるときに、リーダーは何しているかっていうと、その場で足踏みしてる。なんじゃそれ！！その足踏み何の意味が！！

スタンダードに比べてラテンって何が違うかというと、靴の履きづらさ、そしてリーダーとの接点の少なさだ。

この二点により、自分自身の力で動くことを余儀なくされる。いまだかつて自分で動けたためしがないが。

あと、リードを読み取るのもスタンダードより難しい。だから神経を研ぎすますようになる。いまだによく勝手に動くが。

しかし意識だけは以前よりするようになったので、それがダンスにも出ている…のかもしれない。

ラテンを練習したおかげでスタンダードがよくなったことは喜ばしい。

が、そろそろラテンそのものにも成長が見られたいものである。