足を踏んだらごめんなさい

社交ダンス初心者の備忘録

コンプレックスのかたまりだから、うまくなりたい

究極、ダンスなんてものは人に迷惑かけない範囲で自分が楽しければいいのだ。

背中が曲がっていようが、ルンバがナンバ歩きだろうが、自分が楽しめればいい。趣味なんだから。

 

そうなのだが。そうはいっても、比べてしまう。

目に入るのは、自分と同じくらいの年齢の女性だ。

 

あの人は私より歩くのが上手だ、アーム使いがこなれている、覚えが速い、シルエットがきれい、難しい足型を知っている、知識が豊富だ、踊りに自信がある、ダンスを楽しんでいる…

 

コンプレックスが止まらない。

同世代を見るたび、自分と比べてしまう。

なんでだろうな?

 

これがもう、歳が10くらい離れているとあまり気にならない。

たとえその人が私と同じ時期に始めて私よりうまくても、大人の女性はきれいだなあとか、若い子はさすがだなあと思うだけ。

同世代だと落ち込む。

なんでだろ?

 

人は自分と環境の似ている(ように感じる)存在を無意識のうちに比較対象にしてしまうのかもしれない。

特に社交ダンスは年齢層が幅広いので、年齢が近いってだけで同一視しがち。

 

同世代の存在は特別だ。

たとえば、新しく入ってきた人が同世代だったとき。

今は自分の方がうまいだろう。それは知っている足型が多いからだ。

でも自分が始めた当時よりも、この人はずっと踊れている。

いったいいつ追い抜かれるのか。

歴の長さは関係ない。

ぼけーっとレッスン受けていた私に目を覚まさせてくれる。

 

あるいは、かっこよく踊れる同世代を見てしまったとき。

あの人はあんなに踊れているのに、自分はなんという体たらく!

もっとうまくなりたい。自分も踊れるようになりたい。

そんな感じで熱くなれるのは、同世代を前にしたときだけなのだ。

 

社交ダンスやってると、私ってこんなに競争心強かったっけ?って思うことがある。

教室にもサークルにも、私が勝手にライバル視している人がいる。

たぶん、向こうはそんなことみじんも思ってない。自分のダンスを楽しく踊ってるって感じがするから。

そのことが余計に私のコンプレックスをかきたてる!!

 

しかしそうやって私にコンプレックスを感じさせる彼女が私は好きなのだ。

だって彼女がいなければ、そんな強い感情を抱くこともなかった。

 

私のダンスは、誰かを熱くさせているだろうか。

今はついていくので精いっぱいだけど、いつかは引き上げられるようになるだろうか。

あの人よりうまくなりたいって気持ちはあるけど、だからって周りを蹴落として自分だけ続けてもしょうがない。

できることなら共にうまくなりたい。

 

私もがんばるから、あなたも私の見てないうちにがんばっていてほしいのだし!

でもがんばられすぎて置いていかれると落ち込むのだし!

落ち込むけど、また私もがんばろうって思えるのだし!

 

あ~~でも自分だけこっそりひっそりうまくなりたい!!

ただサークルも個人レッスンも回数足りてないから、差をつけるなら自主練でがんばるしかない…。

 

とにかく、もっと一日の中で踊るようにしよう。あとイメトレ。

自主練中の気づきをもっと増やす。そしてレッスンのとき先生にぶつけてみる。

たくさん考えて、頭使ってダンスしよう。もちろん前提として回数はこなす。

ただ教えてもらったことをやるだけじゃなくて、自分自身で研究する。

 

ダンスは勝ち負けじゃない。楽しく踊れればいい。

それはそうなんだけど。

本当は、みんなよりうまくなりたい。

うまくなって、みんながうまくなりたいって思うようなダンスがしたい。

人を熱くさせるダンスがしたい。

 

ぜいたく言ってんなあ。

でもこれが私の本音だ。